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「ジャガー X308」ABSユニット修理
今回、「ABSランプが点灯する」との事でジャガーが入庫しました。
外車の場合、”外車特有の症状”という事が多々ありますので、最初の問診が大切です。
お客様に問診をした結果、
①ランプ点灯は『時々』。
②点灯するのは『走行中』。
③点灯しても『すぐ消える』。
④ブレーキの効き具合に異常はない。との事です。
通常、ABS系統の故障の場合、ABSランプが点灯しますが、システムが正常に復帰しない限り、ランプは消灯しません。
したがって、今回は電源系の接触不良が考えられます。
また、過去のジャガーの故障例からABSユニットの不具合が多発してます。
まずはユニット中心に修理を進めてみます。
- 「ジャガー X308!」
ブリティッシュグリーン!!
これぞジャガーカラー!! - 内外装、とても綺麗なジャガーです。
ドイツ系とは一味違った雰囲気が ありますね。
- 最初にABSユニットの電源系、配線類の点検をした所、電源、アースなどは正常でした。
- やはり当初の見立て通り、ABSユニットの可能性が大です。ユニット脱着の為、車をリフトアップします。
- 各ブレーキパイプを外し、ABSユニットを脱着します。
- 外れました。
ユニット内部に異物が入らないよう油穴をキッチリ塞ぎます。
- ABSユニットから、制御基板を取外します。
- 基盤が現れました。ここに「犯人」がいるはずです!
- 念入りに観察してみると・・・
電源端子の二か所にハンダの
「浮き」を発見!
この接触不良により、走行中の振動などによってABSランプが点灯した事が判明しました。 - 左の写真を拡大します。クラックが見えるでしょうか?
ハンダ付けをやり直し、ABSユニットを取付け、ブレーキのエア抜きを行い、修復します。
- 「走行テスト」「ブレーキテスタによる制動力検査」「ABSランプの点灯」「オイル漏れの検査」を行います。
- 検査完了です!ABSランプも一切点灯しません。
ロングノーズのせいか、ボンネット凄い迫力です!
数日後、お客様にご連絡した所、
『完治した』と大変、お喜びのお言葉を頂きました。
今回はユニットASSY交換ではなく、修理を選択しました。
当社は、軽自動車~外車~大型バスまで、
そのお車に合ったメンテナンスをご提案させて頂いております。
お気軽にご相談ください。
この度は誠にありがとうございました。