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【実績紹介】「ローバーMINI」ドア腐食ワンオフ修理
皆さまこんにちは!
今回のご紹介はこちら。
希少なモデルのローバーMINIになります。
かっこいいですね♪
左ドア下部に表面に浮いてくるほどのサビが発生してます。
それでは早速見てみましょう!
1991年式。30周年アニバーサリーモデル「サーティー」。
まずは左ドアです。サビで塗膜が浮いてきてますね。
ドアを外してサビの状態を見てみます。
かなり内部までサビが進行しているようです。
ここまで腐食が進んでいる場合、単にサビを削ってしまえば、土台を失うことになり、削った箇所をパテ埋めをしたとしても、強度は保てませんよね。
となれば、サビの部分を完全に切除し、その部分をワンオフで鉄板で製作するのがベストです。
サビている箇所を切除し、赤サビを黒サビに転換する「サビ転換剤」を塗布します。
1mm厚のボンデ鋼板を用意し、切除した部分と同じサイズの板を製作します。強度を出す為に、“叩き出し”や“折り曲げ加工”などで「つば」や「接合代」も作っておきます。
何度も現物合わせを行い、ミリ単位で調整します。
良い感じに形が整ってきました!
接合ですが、今回は溶接は行いません。その理由は溶接する事により、熱で鉄板が歪んだり、サビが発生したりする可能性が高いと判断したからです。よって、超協力な接着剤「パネルボンド」で接合します。
パネルボンドが硬化したら、表面を丁寧に整形、磨きます。
パネルボンドの後、更なる接合部の強化とゴーストラインを完全に消す目的でエポキシ系の樹脂剤を継ぎ目に塗布します。
昨今は、新車製造でもフレームなどの接合にボンドや接着剤を多用しています。強烈な接合力があります。
エポキシ系の樹脂材が硬化した後、パテ処理を行い、サフェーサーを塗装します。
塗装しました。ものすごくきれいになってます。
当然ですが、つなぎ目などは全く分かりません。
サビをほとんど切除し、新しい鋼板で補強した、というのが、長い目でみればかなりの安心感に繋がるのではないかと思います。歪みなども一切ありません!
※光の加減でボディ色に差があるように見えますが、同一なものです。
(分かりにくいですよね。。大変申し訳ございません。。)
横須賀市よりお越しのご新規様、
この度はご利用頂きまして、誠にありがとうございました!
今後ともカーテックJIN-CHUをどうぞよろしくお願いいたします!
PHOTO/ M.INOUE・S.ITOH
TEXT/ S.ITOH
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